SS #11-1 レジェンド・オブ・スノーホワイト (The Legend of Snow White)
「火星、また鏡を見てたのか」
「そうよ。 わたしはここに居ることしかできないから」
「よくもまあ、飽きもせず・・」
「あら、意外と面白いわよ。この4人、どんどん変わっていくから。ほら、あの魔術師、よく笑うようになったでしょう?」
「あいつはジェイド国にいたときからいつもへらへらしていたよ」
「あの頃とは違うのよ。初めはみんなバラバラだったけど、今はちゃんとつながってるみたいね。だからきっとこんな風に笑うようになったんだわ」
「つながってるって 一体何が?」
「なんとでも言えるけど、そうね "こころ" とでも言うのかしら」
「おかしなことを言うようになったな、火星。それにしてもあんまり熱心に見ていると、奴らに情が移るぞ」
「あなたこそらしくもないことを言うのね、カイル。でもそうね、あまり見ていると情が移るかもしれないわ。
もしもわたしに "こころ" があるならね」
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「あなたの任務もこうやって見てたのよ」
「趣味が悪いな」
「見ているうちにあなたもだんだん変わっていって――時々、笑うようになった」
「・・・・」
「あの地主、崩れてしまった北の城で あなたの事を探していたわ」
「・・火星、私はあの任務には 失敗したんだ」
「きっと 今も・・」
「終わったんだよ。もう――」
ありがとうございました
つづく?
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